日別アーカイブ: 2016年10月14日

老舗の風格

先日名古屋市内のとある老舗料亭で昼食を取る機会がありました。
初めての経験でしたので楽しみにしておりました。
この料亭は寛永の時代ですので1630年頃から続いているらしいです。
ただ、社会全体で接待が減ってきた為利用数が減り
残念ながら5、6年前には経営権が移譲されたと聞いています。

食事の質も素晴らしかったですが、和のなんとも言えない落ち着いた雰囲気。
静寂した空気の中で映し出されているお庭、水の音。素敵なお花
全ての調和が素敵でした。

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何か京都に来ているような錯覚でした。
もちろん掃除も隅々まで行き届いており、ちりひとつありません。
お手洗いも完璧。

私も同じ接客業として学ぶことがたくさんありました。

一番大事な事は何か?

日本的な真の”おもてなし”とは決して出しゃばらず控えめであり
直接的な言葉とか接遇態度とかももちろん大事ですが
それ以外の眼で見えない感覚に訴えてくる物が大事なのではないか?
そう感じました。
またそれの長年の積み重ねが、そのお店の風格になっていくのではないか?
そんな風に感じたわけです。

当店は創業から22年。まだまだひよっこですが、
日本人の奥ゆかしさを忘れず
これからもお客様の黒子に徹していきたいと思います。